VRが映像業界に与える衝撃
先日の土曜日(6月4日)に、表参道ヒルズで行われた、
『VRが映像業界に与える衝撃』
の感想をまとめておこうかな、と思います。
登壇者のお話のなかで、興味深いものが幾つかあったので、
紹介しつつ、私の考えも書いていきます。
〇VRにおいての「主観と客観」
現状、VR作品というのは、一人称視点なわけですよね。
これには、臨場感を与えるためだとか、色々あるとは思いますが、
長時間に渡ると、飽きてしまったりするわけです。
映画というのは、三人称視点ですよね。
主人公やその仲間などがいて、それを脇から自分が見ていると。
そこには、ストーリー性があります。
VRゲームでは、どういう表現方法が最適なのか、今後さらに議論されていくとは思いますが、映像作品であれば、この「主観と客観」を上手く扱えれば、物語も楽しめるし、臨場感のある映像も楽しめる、ということになりそうですね。
〇VRとは、「世界そのものを作ること」
これは、このイベントのなかで私が一番衝撃を受けた言葉ですね。
VRというのは、Virtual Realityと言いますよね。
日本語訳だと、仮想現実とか言われますが、最近では最適な訳では無い。
という話も挙がっています。
VRも、紛れもなく、これもひとつの現実、なんだという考え方ですね。
今後は、さらに境界が無くなっていくでしょう。
VRがひとつの生活を楽しく便利にする、
ツールとして社会に浸透していくのを私も望んでいます。
〇映像コンテンツとしてのVRの弊害
VRというのは、360度見渡せるように出来ていますよね。
それが良い部分でもあり、悪い部分でもあるというのです。
映画監督たちが言うのは、見せたいものが見せられない。
というわけです。
私も一理あるな、と思います。
そこで、VRの映像コンテンツ制作者は工夫していかなくてはいけません。
お話していた方が言っていたのは、メインの出来事に体験者が注目できるように、
登場人物が指をさしたり、音声も360度のシミュレーションをして、
音で方向を判断できるようにしたりと。
360度映像の利点を残しつつも、メインストーリーを追っていけるように工夫している、というものでした。
VRもひとつの表現方法だと思うので、
うまく共存できる道を見つけていきたいものですね。
〇ベンチャーに期待
スマートフォンが普及していくときも、のちに、大ヒットするアプリを生み出したのは、大企業ではなく、ベンチャーだというお話です。
これを聞いて、私も頑張ろう、という気持ちになりました。
〇最後に。
イベント自体は、満席でしたし、VRの今後に期待を寄せられる内容でもありました。
専門的な内容ではなかったので、人によっては、当たり障りのないものだと、感じてしまうかもしれませんが、個人的には、新しい視点も生まれたので、満足できるものでした。
それでは。